買収成功のポイント

買収成功のポイント

ポイント1 企業文化の理解と対策

M&A成功のポイントとして、企業文化の理解が重要です。
買収後の事業運営が失敗に至るケースとして、買収した会社の企業文化を理解せずに買手企業の方針を採用し、買収した会社の従業員やステークホルダーが急な環境の変化に対応できず、思った収益が見込めなくなる例が挙げられます。
実際には、売手の前経営陣には一定期間、経営に関与していただくような対応も検討し、企業文化やステークホルダーとの関係性等の目に見えない資産を承継することがポイントです。

ポイント2 譲渡価格と企業価値評価の違い

M&Aを進めるにあたり、ファイナンシャルアドバイザー(FA)により譲渡対象会社の企業価値評価を算出します。企業価値の評価方法は、その時点で入手できる限定的な情報から算出される理論値です。
理論値を参考にしながらも、最終的には売手と買手の意思により相対で売買金額が決定します。買手は、M&Aを実施する際に株主を含む利害関係者への説明責任がより一層強まっていますので、企業価値評価をおこなう際には、売買金額が適切な範囲内であるか複数の手法を用いて十分に検討することが必要です。

ポイント3 企業戦略の策定とターゲットの明確化

買手の中には、具体的な狙いが定まっていない状態で、関連性のない会社をM&A業者に提案され、結果的に買収後の事業運営に失敗している例があります。
M&Aを検討する前に、自社の企業戦略を設定したうえで、M&Aで獲得すべき資産は何かを明確にすることが重要です。
大きく分けて、ターゲット設定の方法は2つあります。ひとつは改善余地のある企業を安く買い、自社のノウハウを活かし企業価値を上げるパターン。もうひとつは、独自の魅力的な資産やノウハウを有する企業を適切な価格で買い、自社の既存事業の価値を高めるパターンです。